[医学]がんペプチドワクチン療法

がんペプチドワクチン療法とは、人の体に本来備わっている免疫の仕組みを利用する治療法のことで、人体の免疫の中心となるリンパ球のうちのキラーT細胞が、がん細胞を攻撃する際に目印とするがん細胞の表面の小さな蛋白質のかけら（抗原）の中のペプチドと呼ばれるごく小さな断片（8-10個のアミノ酸で構成されてる）を人工的に合成し、薬剤として体内に投与すると、ペプチドによって刺激を受けたキラーT細胞が活性化され、増殖してがん細胞を攻撃するようになる。この性質を使って「がん」を排除（退縮）させることから「がんペプチドワクチン療法」と呼ばれる。

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がんペプチドワクチン療法
中山書店 著者：中村 祐輔

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