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A [国際情勢]米英仏、化学兵器使用を口実にシリアに軍事介入へ

アメリカ、イギリス、フランスが支援するシリアの反政府軍が化学兵器を使用したことで、女性や子供を含むシリア国民多数の死者が発生したことを口実に軍事介入する姿勢を強めている。

アメリカ、イギリス、フランスの高官などは、シリア政府側が化学兵器を使用したと主張しているが、シリアのアサド政権やロシア政府は、化学兵器を使用したのは反政府軍でその証拠もあると主張している。

どちらの主張が本当であるかが問題だが、すでにシリアにおける戦闘は政府軍が反政府軍側を駆逐しつつある段階であること、また、シリア政府の要請による国連査察団が到着した時期に敢えて非難の的になっている化学兵器を政府軍が使用するはずは無いことから、化学兵器を使用したのは反政府軍側と見るのが妥当だろう。

かつて英米両国は、実際には存在しなかった「大量破壊兵器」を口実にイラクへ軍事侵攻し、多数のイラク人を死に追いやる一方石油利権の獲得に成功した実績があるが、今回もイラク戦争と全く同じ手口で軍事介入を行うということのようだ。

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日本経済新聞社著者：ボブ・ウッドワード