日本振興銀行が経営破綻、初のペイオフ発動へ - コメント[2]
前会長の木村剛氏や社長が銀行法違反で逮捕されるなど、これまでも資産の健全性に疑問が持たれていた日本振興銀行が経営破綻した。金融庁は預金を一定額までしか保護しないペイオフを初めて発動する。1預金者あたり「... 全文を表示
千葉市中央区の千葉店では午前10時半ごろ、預金者の男性(60)が現れ、「どういうことだ」などと行員に激しく詰め寄った。
男性は飲食店を営み、約5000万円を預けているという。
「事件があった7月以降、4~5回電話をしたが『経営陣が代わるから大丈夫』と言われ、信じた。
預金が下ろせなければ店がつぶれる」と憤りをあらわにした。
さいたま市の大宮店前には午前10時15分ごろ、4、5人の預金者が集まった。
外出先でラジオニュースを聞き自転車で駆け付けたという預金者の女性(59)はシャッターをたたき「返してください、お金」と叫んだが、誰も出てこなかった。
女性は会社の退職金をマンション購入などに充てるため約3800万円を預金していたといい、「悪夢だ。今からもうこんなにはためられない」と嘆いた。